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5月22日 歴史を知る

5月22日 歴史を知る_c0064819_10105692.jpg今日のウィーンも良い天気。こんな日はお散歩日和です。さて、今日はこちらベルベデーレ宮殿に行ってきました。ベルベデーレ宮殿は庭園をはさんで上宮と下宮の2つの宮殿があります。どちらも中は美術館として利用されています。今日行ったのはこちらOberes Belvedere/上宮のオーストリアギャラリー。5月16日~11月1日までこちらでは「Das neue Österreich」という展覧会が開催されています。




5月22日 歴史を知る_c0064819_10113221.jpgギャラリーの入り口の上の方には大きなオーストリアの形をしたシンボルが取り付けられています。今回の展覧会はオーストリア国家条約50周年を記念して催されました。1955年の5月15日にここベルベデーレ宮殿のMarmorsaal/マーブルの間にて国家条約が調印され、オーストリアは連合軍のもとから完全なる独立を果たしました。5月16日~27日までそのオリジナルの国家条約が展示されています。

5月22日 歴史を知る_c0064819_10115264.jpg今回の展示では1914年~2005年の間にオーストリアが歩んできた道のりを知る事が出来ます。全ての部屋の天井にはオーストリアの国旗である赤・白・赤の旗が入り口の1914年の部屋から現在の2005年の部屋まで途切れずに続いていて、オーストリアがその歴史をたどって今このように存在していることを示しています。中は写真撮影は不可となっています。

5月22日 歴史を知る_c0064819_1012104.jpgマーブルの間から外を見たところ。部屋は撮ってはいけないのですが、外なら良いようです。国家条約に調印したLeopold Figlが「Österreich ist frei/オーストリアは自由だ」と言い、このバルコニーから庭園に集まった民衆にそのサインの入った条約を見たという事です。展示してあるものはそれぞれの時代の風刺画や写真、映像、当時の録音されたラジオを聴くことができます。

5月22日 歴史を知る_c0064819_10122414.jpg過去の(特にナチスなど)話題としてタブーとされているようなものも沢山展示されています。暗黒の歴史はありますが、やはりその出来事がないと今のオーストリアは有り得ないからです。この展示と同時に常設の絵画も展示されています。有名なクリムトの「接吻」のある部屋に1980年代の出来事のパネルが立てられたりしていました。



***Schloss Belvedere***
3区、国鉄Südbahnhof下車
Prinz-Eugen-Strasse 27

「DAS NEUE ÖSTERREICH」
入場(コンビチケット) 大人 EUR7.00
※コンビチケットでベルベデーレ宮殿の上宮/オーストリア・ギャラリー、下宮/バロック・ミュージアム、アトリエ・アウガルテンの3箇所に入場可能です(チケットは90日間有効)。

オーストリアの歴史の中でタブーとされている内容も包み隠さずに展示していて、史実を客観的に見ることが出来るようにされていました。
1914年のサラエボでのオーストリア皇太子暗殺から始まった第一次世界大戦、第二次世界大戦、ナチス台頭、連合軍の支配、国連加盟、EU加盟・・・と、オーストリアがどのように歩んできたのか分かりやすく展示されています。入り口の1914年から現代の2005年までずっと続く長い長いオーストリアの国旗に、一つの国の大きな歴史の流れを感じました。


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by konikul | 2005-05-22 23:05 | - 観光&見所
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